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不妊治療と診断されたけど、一体どんなことをやるの?
不妊と診断されたら疑問や不安がいっぱいですよね。
晩婚化が進む昨今、不妊治療を行う夫婦の割合も増えていて、厚生労働省「不妊治療と仕事との両立サポートハンドブック」によると、
令和3年(2021年)に不妊の検査や治療を受けたことがある夫婦の数は約4.4組に1組となっているそう。
実際に35歳の私も現在不妊治療を1年半ほど続けています。
結婚前や結婚してしばらくは当たり前にいつか赤ちゃんができるものだろうと思ってたけど、結婚後1年以上経っても授からず、不妊と診断されて少しずつ不妊治療をスタートし、今に至ります。
今回は、私が実際に不妊と診断されてからどんなことをやってきたのか書いていきたいと思います。
同じ状況の方や不妊かも?と不安に思っている方の参考になれば幸いです。
不妊治療は人によって症状、治療法、進め方、スピードなどが異なります。
ここでは私が経験したことのお話なので、みんなに当てはまるわけではないことはご了承ください。
不妊治療ではいろんな感情が巡ると思いますが、どうか過度に不安がらず、ストレスを溜め込まず、リラックスして一緒に頑張っていきましょうね。
またこの記事では、私が実際に使って便利だった『不妊治療連絡カード』についての詳細もお伝えしていきますのでぜひ最後まで見てみてくださいね!

1人で抱え込まないで!一緒に頑張ろうね!

そもそも不妊とは
妊娠を望む健康な男女が、避妊をしないで性交していたにもかかわらず、1年間妊娠しない場合を、「不妊症」といいます。
公益社団法人 日本産科婦人科学会 公式HPより
私も結婚してから避妊無しで一年以上経過しても授からず、
レディースクリニックで相談したところ、「不妊に該当するから、赤ちゃんが欲しければ不妊治療に進みますか?」と言われ、詳しいことはよく分からないままスタートしました。

この時はまだ、すぐ妊娠するだろうと思ってたな~
まずはタイミング法から
一般社団法人日本生殖医学会の公式HPでは、一般的な不妊治療の流れを下記の通り説明しています。
主な治療法には、タイミング法、排卵誘発法、人工授精、さらには体外受精などの生殖補助医療があります。不妊原因を取り除く目的で、内視鏡手術(子宮鏡・卵管鏡・腹腔鏡)も行われます。人工授精と生殖補助医療は自費で行われる治療です。選択した治療法で妊娠が得られない場合には、必要に応じて高度な治療へステップアップすることがすすめられます。
一般社団法人日本生殖医学会公式HP 生殖医療Q&Aよくあるご質問より
それぞれの治療がどのようなものかは一般社団法人日本生殖医学会の公式HPに詳しく記載がありますので、そちらを見てみてくださいね。
私の場合は、34歳で不妊治療をスタートしたのですが、それまで排卵日などを意識したことがあまり無かったため、まずは順当にタイミング法から始めました。
タイミング法は、基礎体温を毎朝測り、排卵日を予測してタイミングをはかるのですが、
私はとてもめんどくさがり&忘れっぽいため、何度も測り忘れることがありました。
特に最初は口に咥えて5分ほど待っていないといけない体温計を使っていたのですが、待つ時間が耐えられず全然続けられませんでした。
その後、クリニックでおすすめされたオムロンの婦人用体温計に変えました。
これがすごく良かったです。
この体温計にしてからは測りそびれることが随分減りました。
咥えて10秒で結果が出て、専用アプリを利用すると、生理日管理アプリ(ルナルナ)に自動連携されるため、紙の基礎体温表に記入する手間もありません。
これから基礎体温を本格的につけていこうという方は、ぜひこちらの体温計をおススメします。
また、基礎体温だけでなく、排卵日を調べることができる「排卵日予測検査薬」を使うこともあります。
妊娠検査薬と同じように尿かけるだけで陽性陰性が分かり、陽性の場合、当日夜~翌日に排卵が起こることが分かるというものです。
私のように基礎体温を測り忘れてしまう、体温が不安定で参考にならないといった方は、排卵検査薬を併用してタイミングを取るのがいいと思います。
意外とドラックストアに妊娠検査薬はあっても排卵検査薬は置いてないというところも多いので私はネットでまとめ買いしていました。
それらを活用しながらタイミング法を行い、一定期間妊娠が無ければ次のステップに進みます。
私の場合、タイミング法を試した期間は半年間でしたが、年齢、心身の状態、不妊の原因など人によって期間は変わってくると思います。
排卵誘発の薬や注射を試した
一定期間タイミング法を試して効果がなかったため、卵の成長が遅い、排卵を正常に行えていないなどの可能性があるということで、
排卵を促す排卵誘発剤を使うことになりました。
どのようなお薬があるかは一般社団法人日本生殖医学会のHPを見てみてくださいね。
私の場合、処方薬や注射を試しましたね。
注射は、排卵日前に2日おきにお尻に3回ほど打ちました。
筋肉注射なので、少しググっとお尻の筋肉が押されてるような痛みがありますが、個人的には我慢できるレベルの痛みでした。
どちらも私は副作用などはありませんでしたが、人によると思うので身体に合わないと感じたらすぐ医師に相談してみてください。

不妊治療してる人、みんな頑張ってる!!!
この辺から、あれ?なんか本格的に私不妊治療やってるな~という気になってきました。(←自覚遅い)
そのくらい、自分と関係のある話だと思ってなかったんですよね。皆そういうものかな?
不妊の原因を調べる検査も並行して行う
投薬、注射を行う期間に並行して行った検査があります。
フーナーテスト、黄体ホルモン検査、卵管造影検査です。
これらの検査は、順序が決まっているわけではないため病院によって実施する順番やタイミングは違うと思います。
それぞれの検査に関する詳細はクリニックのHPなどで調べてみてください。
フーナーテスト
フーナーテスト(Huhner test)は、不妊治療の初期段階で行われる診断方法の一つで、性交後数時間で採取した頚管粘液内の精子の数、運動性、および生存能力を評価することによって、男女の生殖機能を概観的に調べる検査です。この検査は、特に精子が女性の生殖器内で正常に機能しているかを確認するために用いられます。
mimiレディースクリニック三越前公式HP 治療についてより
フーナーテストは、私の場合、1回目はあまり良くない数値でしたが、2回目にはギリギリ良好レベルの結果でした。
実際に、顕微鏡で精子が泳いでいるところを見せてもらって、不安を感じつつも、「おー理科の実験みたいでおもしろいー」と感じていたのを覚えています。笑
検査後、夫に良好だったと伝えるとホッとしていたので夫なりに緊張していたのだろうなと思います。
黄体ホルモン検査
排卵後の黄体期に採血の検査を行うことで、着床や妊娠継続に必要なホルモンが十分に分泌されているかを知ることができます。
桜十字ウィメンズクリニック渋谷公式HP 黄体期のホルモン検査について|当院の不妊検査より
私の場合は、こちらは特に異常なしの結果でした。
卵管造影検査
子宮卵管造影検査とは卵管の通りを確認する為の大切な検査になります。具体的には造影剤を子宮内へ注入して子宮内腔の状態(子宮の奇形や子宮筋腫・ポリープの有無)、卵管の通過性や卵管采周囲の癒着などをレントゲンで見ながら調べる検査となります。
医療法人社団小梅会恵比寿ウィメンズクリニック公式HP 子宮卵管造影検査とはより
ネットで調べると卵管造影検査は痛いという人が多く、すごーく怖かったのですが、私の場合は全く痛みはありませんでした。(個人差あります!)
痛みに関しては本当に個人差があるので、ネットの情報で過度に怯えすぎず、お医者さんや看護師さんとよく相談し、不安を正直に伝えながら行うのが良いと思います。
結構本格的な検査も入るようになってきて、少しずつ仕事にも影響が出始めた頃です。
病院が少し遠かったこともあり、朝病院に行って、遅刻をして会社へ出勤することに疲れを感じ始めています。わりと通院が必要なクリニックだったので月4~5回は遅刻や早退をしていたと思います。

体力だけでなく、遅刻や早退を何度もお願いする”精神的負担”も乗っかってくるんだよね~
その後、人工授精へ進む
私はその後、投薬を2か月、注射を2か月試しても妊娠に至らなかったため、人工授精に進むことになりました。
実はこの人工授精に進むタイミングが、かかりつけのクリニックと意見が合わず、少し大きめのクリニックに転院することになります。
不妊治療はどの病院を選ぶかがとっても大事だと私は思います。
自分が納得できないことがあれば遠慮せずにセカンドオピニオンを行い、転院を選ぶべきだと経験上考えています。
不妊治療ですごくすごく痛感するのは、正解の選択肢など無いということです。
治療をステップアップするのか、同じ治療をいつまで続けてみるか、仕事を続けるのか休むのかなど、女性自身が決めなければ進まないチョイスがたくさん出てきます。
いっそのこと医師や他の誰かに決めてほしいと思うくらい迷う選択であっても、自分で決めて、それを信じて進まなければいけません。
病院選びもその一つ。どの病院を選べば成功するかなんて誰にも分からないけど、それならば自分が納得できる病院を選びたいですよね。
話は逸れましたが、新しいクリニックでは、人工授精と並行して、まだやっておいた方がいい検査があると言われ行いました。
それが、精液検査、抗ミュラー管ホルモン(AMH)検査、月経期の血中ホルモン検査です。
こちらもそれぞれ詳細はクリニックのHPを確認してみてください。
精液検査
精液量、精子濃度、運動率、運動の質、精子の形態、感染の有無などを検討します。
一般社団法人日本生殖医学会公式HP 生殖医療Q&Aよくあるご質問より
私の場合は、人工授精の際に精液を採取するため、人工授精とセットで精液検査も行いました。
こちらは問題無しの結果でした。
抗ミュラー管ホルモン(AMH)検査
AMH検査(卵巣予備能検査)とは、血液中のAMHの濃度を調べる検査です。~中略~
AMH値は思春期をピークとして、加齢に伴い徐々に低下していきます。AMH値は卵巣内に残っている卵子の数を示しており、AMH値が高ければ卵子数が多いことを意味します。年齢が若くてもAMH値が低い場合は、それだけ卵巣内の卵子の数が減っていると考えられ、早期閉経を迎える可能性があります。妊娠を希望する場合、AMH値は不妊治療へのステップアップを検討する判断材料になります。
ミッドタウンクリニック名駅公式HP AMH検査(卵巣予備能検査)とは、どんな検査?より
卵の残り数を採血で調べることができると知った時はすごく驚きました。
私はここで、AMH値が異常に高く「多嚢胞性卵巣症候群」と診断され不妊の原因が発覚しました。
そのことについては、妊活中に多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)と診断されて私が感じたこと 乗り越えた芸能人は?の記事で詳しくお話してます。
月経期の血中ホルモン検査
女性ホルモンは月経期(月経期間)・卵胞期(卵胞が成熟するまでの期間)・排卵期(卵巣から卵子が排出される期間)・黄体期(排卵後の卵子が黄体に変化し内膜環境を整え維持している期間)と、時期により変化しています。
女性ホルモンの変動が少ない月経期に採血を行うことで、女性ホルモンの基礎値を知ることができる検査です。桜十字ウィメンズクリニック渋谷公式HP 生理中のホルモン検査について|当院の不妊検査より
この時、私はLHの値が異常に高く出ていたこともあって、多嚢胞性卵巣症候群という診断結果となりました。
そして、これらの検査を行うのと並行して、1回目の人工授精を行いました。
人工授精の治療内容については、一般社団法人日本生殖医学会公式HPの人工授精とはどういう治療ですか?や、各クリニックのHPをご覧ください。
私の場合の所要時間については、精液検査に1時間ほどかかり、処置自体は一瞬で、その後5分ほど内診台でお尻を上げて安静にして終わりでした。
当日は、性交や激しい運動、お風呂はNGですが、その他の日常生活は特に問題なくできました。(個人差あります)
日常生活は可能とはいえ、できるだけ安静にしていた方がよいだろうと思い、人工授精の日は会社は休みを取りました。
人工授精前には夫婦の同意書なども書かされるので、もっと大がかりな治療かと想像していましたが、処置自体はわりと短時間で終わるものなんだなと知りました。
私は結局4回の人工授精で授からず、これから体外受精に進む予定です。
体外授精に関しては私も未経験なのでまた随時経験談をシェアできたらなと思います。
不妊治療連絡カードが意外と便利だった
不妊治療で使える連絡カードってご存じですか?
厚生労働省が、不妊治療と仕事の両立のために作成しているカードです。
◇不妊治療連絡カードの使い方◇
不妊治療を受けている従業員等が、企業側に、不妊治療中である事を伝える際や、企業独自の制度等を利用する際に使用する等、仕事と不妊治療の両立を行う従業員の方をつなぐツールとしてお役立てください。
厚生労働省公式HP 不妊治療と仕事との両立についてより
私は、存在すら知らなかったんですが、仕事との両立に悩んでいることを病院に相談した時に医師から教えてもらいました。
実際に時短勤務に切り替える際や治療のための休職をもらう際に利用しました。
利用の仕方としては、連絡カード(厚労省公式HP「不妊治療連絡カードp.5)に、担当医から治療状況や治療時期、希望内容(休養が必要、遅刻が増えるなど)を書いてもらい、会社に提出するだけです。
厚労省が作成しているカードなので、記載を依頼したら医師は快く対応してくれると思いますし、会社も受理してくれると思います。
このカードがあることで、自分は正当な理由で要望を出しているんだと自信を持って会社に申請できましたし、休むことへの罪悪感も軽減しました。
時短勤務をしての感想については、不妊治療と仕事の両立できない問題についてにも書いていますので、合わせてご覧ください。
連絡カードの利用方法などは厚労省のHPを確認して、ぜひ有効活用してみてくださいね!
おわりに
今回は、私が不妊と診断を受けてからやってきたことと、不妊治療連絡カードについてお話しました。
一個人の経験談なので、参考程度に読んで頂き、実際に治療を進める際はお医者さんと相談をしながら自分に合った進め方を見つけていきましょう。
実際に不妊治療の当事者になって初めて知ったことは非常に多くあり、
どうしてこんな大事なことがもっと理解されていないんだろうと社会に対して思うことも増えました。
費用・治療内容・心身への負担・仕事との両立など頭を悩ますことはたくさんありますが、ストレスを溜め過ぎないことがとても大事なので、同じ立場の人同士、情報を共有し合って肩の力を抜きながら向き合っていきましょうね。
不妊治療のリアルを少しでも知ってもらい、不妊治療を行う人たちがもっと心に余裕を持って治療に臨めるような社会になるよう、少しずつですが妊活についても発信していきたいと思います。
他の記事では、料理のギモンや、簡単レシピ、お菓子作りについてなど紹介してますので、暇つぶしにぜひ立ち寄ってみてくださいね。
