このサイトはアフィリエイト広告(Amazonアソシエイト含む)を掲載しています。

お祝いとたこ焼きと、満腹な蟹の夜

今年のゴールデンウィークは、夫の実家がある大阪へ帰省してきました。
一番の目的は、お義父さんの還暦祝い。
「せっかくだから、好きなものを」と、
夫と相談してカニ料理の専門店を予約。
夫の弟くん、妹ちゃんもサプライズのプレゼントを用意して、
家族みんなでお祝いの夜を楽しみにしていました。
その日の昼間は、大阪観光へ。
わたしのたっての希望で、たこ焼きからスタート。
「前の日からずっと“たこ焼き食べたい”って言ってたで」と笑う夫。
その声を聞いたお義父さんが、
みんなで座って食べられる美味しいたこ焼き屋さんを探してくれました。優しさが沁みます。
大阪城の周辺やカフェにも立ち寄って、
観光客でにぎわう梅田をぶらぶら歩いて、
夕方には、いよいよ蟹フルコースのお店へ。
蟹みそ、蟹の天ぷら、蟹といくらの寿司、そして蟹しゃぶ鍋。
蟹づくしにワクワクしながら、しみじみ「蟹ってすごい」と思う夜でした。

プレゼントも無事に渡せて、お義父さんもとっても嬉しそう。
お祝いできてよかったね、と帰り道に夫とほっとひと息。
でもこの旅で、私の心に一番残った“ごちそう”は、
実はその翌日だったのです。
おばあちゃんの料理は、なぜこんなにも心に残るんだろう
大阪滞在の最後の日、
夫の祖母のおうちに、親戚みんなで集まりました。
そこで待っていたのは、
テーブルいっぱいに並べられた、
おばあちゃんの手料理。
一人で作るのは大変な量。
煮物、おつまみ、煮浸し、サラダに砂ずり。
そして、とんかつを揚げる音が台所から聞こえてくると、
「ああ、おばあちゃんちに来たんだな」と感じます。
ひとつひとつが特別じゃなくて、
昔ながらの、素朴なおかずたち。
でも、そのどれもがとびきり美味しい。
きっと、味の奥に「想ってくれている気持ち」があるから。
誰かのために作られた料理って、
こんなにも心を満たしてくれるんだ、と改めて感じました。
「誰かのために作るごはん」に、もう一度立ち返る
SNSや流行を追っていると、
つい「もっと映えるものを」「もっと数字を」って
肩に力が入ってしまうことがありませんか。
でも、料理の根っこって、もっとやさしいものだった。
誰かのために、何を作ろう。
何が好きだったかな、喜んでくれるかな。
その時間こそが、料理の魂なのかもしれません。
おばあちゃんが揚げてくれたとんかつをかじりながら、
わたしも、そんな料理を届けたいと心から思いました。
ふきの下処理法とふきのナムルレシピ
我が家に帰宅してから最初のごはんは、おばあちゃんの影響で渋めのおかずが並びました。

- 豚ロースの塩麹漬け
- わかめとお麩のおみそ汁
- 筑前煮
- ふきのナムル
- 胡瓜の大葉おかか和え
自家製塩麹については手作り塩麹が良いことづくめすぎた!の投稿をご覧ください。
そんな献立の中から、今回はふきのナムルのレシピと下処理法をご紹介します。
ほっとする地味ごはんの副菜にぜひ作ってみてくださいね。
ふきのナムルのレシピ
ふきの下処理
1.ふきにまんべんなく塩をふり、板ずりする。(まな板にコロコロこすりつける)
※板ずりをすることで、アク抜き、色が良くなる、皮が剝きやすくなるなどの効果
2.適当な長さに切り、沸騰したお湯で3~4分茹でる。
3.ざるにあげ、冷水でさます
4.ふきの端から皮と筋を剥く。反対の端までスーッとキレイに剥けるが、剥き残しがある場合があるため、何度か触って確かめる。
5.すぐに使わない分は保存容器に入れ水をかぶるくらいに入れて冷蔵保存する。
※水は毎日入れ替える。5~7日間ほど冷蔵保存可能。
ふきのナムル(2人分)

1.下処理をしたふき(細いもので約1本分)を3㎝長さにカットする
2.ボウルにふき、白だし小さじ1、水大さじ1、塩少々、ごま油小さじ1、かつお節適量を入れよく混ぜれば完成。
※白だしの代わりに、醤油小さじ1でも。塩・水は不要。
ふきは味にクセがなくどんな味付けにも馴染んでくれるし、歯ごたえが料理にアクセントを与えてくれるので、サラダ、お浸し、炒め物、煮物など、いろんな料理のちょい足し食材として自由に使ってみてください。
おわりに
料理って、特別なものじゃなくていい。
高級食材や手の込んだ見た目じゃなくても、
気持ちをこめた「誰かのためのごはん」には、
なによりも大きな力があります。
だから私はこれからも、
そんな料理のあたたかさを伝えていけたらと思っています。
おばあちゃん、ごちそうさまでした。

